屋久島へ・4 [屋久島]
長い自己満足ブログが続きます。
大株歩道入口から縄文杉に続くはしご。
ココから道が急になります。道?道じゃないな。
岩と木の根の間に足場を見つけて這い上がっていく。
這い上がってるのは私だけか?体に力が入らず足が上がらない。
右手で右足を持ち上げて岩場に置いて右膝に右手をついて
腕の力で体を持ち上げる。
「焦らんでもよかっ。自分のペースで行けばよかとよ。」
後に従兄がついた。トロッコ道までじいちゃんに付いていた従兄
じいちゃんも疲労困憊で無理っぽかったんだけど、さすが屋久島人。
山道になった途端、動きが変わった。誰よりも早い(笑)
体が山の歩き方を覚えてるんだろうね。ビックリだ。
何とか翁杉(おきなすぎ)までたどり着いた。2010年9月に倒れた大木の根っこ。
それまでは撮影ポイントだったらしく前にチョット座れる台が有った。
ガイドブックでは大株歩道入口からここまで25分。けどきっともっとかかってる。
第一の名所、切り株の中からハートが見えるウイルソン株はココから5~7分くらい。
「ウイルソン株までがんばらんかい」と従兄。
「・・・お母さんココでリタイアします。みんな頑張ってきて」
倒れた巨木がボーっとしてる頭にしっかりしろと言ってくれたよ。
ウイルソン株まで行きたい。ソコまでなら何とか行けそうな気がする。
でもね。上で動けなくなる訳には行かないからね。
皆を行かせる為には自分はココから一人で戻らなきゃならない。
ウイルソン株まで行って確実に帰れるか?今は分からない。
だからリタイア。決断できてよかったよ。
従兄に子供達を頼み、子供達には自分の代わりに縄文杉に持ってってと
お父さんから預かってたネックレスと私のバングルを持たせた。
子供達を見送って崩れるように座る。
山の向こう側に周りの樹々をなぎ倒しながら崩れ落ちてる翁杉。
そのせいで深い森にぽっかりと空。日が降り注ぎココだけ明るい。
入れ替わり立ち代わりにやって来る登山客とガイドのご一行。
たくさんのガイドが翁杉の説明をする。動けない私はずっと聞いてる。
ガイドさんも千差万別。このガイドは嫌だなって人もいたし
この人なら楽しいだろうなぁ~って人もいた。当たり外れが大きいのね。
「翁杉はガイド仲間でも人気の杉だったんですよ。
私は翁杉が倒れる前日も登ってて、でも次の日来たら倒れていたんです。
夜に倒れたので見てた人は居ないんです。倒れたのも向う側だったので
登山道に被害が無くてこうして登れるんです。ほら向うに本体が倒れてるでしょ
倒れる時に周りの木をなぎ倒していったので森に光が入って
小さい植物が生え始めてるでしょ。こうして森が生まれ変わっていくんですよ」
この人は声も穏やかで優しい説明が好きだったな。
翁杉で休みながら水分を取る。でも大株歩道入口で補給してきた1リットルが
あっという間に底をついた。ココに来て初めてハッキリ自覚した。脱水症状。
ヤバい。水が無い。水分取らないと確実に動けなくなる。でも水が無い。
・・・大株歩道入口まで戻らなきゃだめだ。でもまだ体に力が入らない。
もう少し休むか?イヤ。水分が無い以上回復しない。悪化するだけだ。
立ってみる。足がおぼつかない。急な岩場の下り。行けるか私。行くんだよ!
翁杉にお礼を言って気合で下る。
参加してみてます。よかったらポチっとしてみて下さいな
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大株歩道入口から縄文杉に続くはしご。
ココから道が急になります。道?道じゃないな。
岩と木の根の間に足場を見つけて這い上がっていく。
這い上がってるのは私だけか?体に力が入らず足が上がらない。
右手で右足を持ち上げて岩場に置いて右膝に右手をついて
腕の力で体を持ち上げる。
「焦らんでもよかっ。自分のペースで行けばよかとよ。」
後に従兄がついた。トロッコ道までじいちゃんに付いていた従兄
じいちゃんも疲労困憊で無理っぽかったんだけど、さすが屋久島人。
山道になった途端、動きが変わった。誰よりも早い(笑)
体が山の歩き方を覚えてるんだろうね。ビックリだ。
何とか翁杉(おきなすぎ)までたどり着いた。2010年9月に倒れた大木の根っこ。
それまでは撮影ポイントだったらしく前にチョット座れる台が有った。
ガイドブックでは大株歩道入口からここまで25分。けどきっともっとかかってる。
第一の名所、切り株の中からハートが見えるウイルソン株はココから5~7分くらい。
「ウイルソン株までがんばらんかい」と従兄。
「・・・お母さんココでリタイアします。みんな頑張ってきて」
倒れた巨木がボーっとしてる頭にしっかりしろと言ってくれたよ。
ウイルソン株まで行きたい。ソコまでなら何とか行けそうな気がする。
でもね。上で動けなくなる訳には行かないからね。
皆を行かせる為には自分はココから一人で戻らなきゃならない。
ウイルソン株まで行って確実に帰れるか?今は分からない。
だからリタイア。決断できてよかったよ。
従兄に子供達を頼み、子供達には自分の代わりに縄文杉に持ってってと
お父さんから預かってたネックレスと私のバングルを持たせた。
子供達を見送って崩れるように座る。
山の向こう側に周りの樹々をなぎ倒しながら崩れ落ちてる翁杉。
そのせいで深い森にぽっかりと空。日が降り注ぎココだけ明るい。
入れ替わり立ち代わりにやって来る登山客とガイドのご一行。
たくさんのガイドが翁杉の説明をする。動けない私はずっと聞いてる。
ガイドさんも千差万別。このガイドは嫌だなって人もいたし
この人なら楽しいだろうなぁ~って人もいた。当たり外れが大きいのね。
「翁杉はガイド仲間でも人気の杉だったんですよ。
私は翁杉が倒れる前日も登ってて、でも次の日来たら倒れていたんです。
夜に倒れたので見てた人は居ないんです。倒れたのも向う側だったので
登山道に被害が無くてこうして登れるんです。ほら向うに本体が倒れてるでしょ
倒れる時に周りの木をなぎ倒していったので森に光が入って
小さい植物が生え始めてるでしょ。こうして森が生まれ変わっていくんですよ」
この人は声も穏やかで優しい説明が好きだったな。
翁杉で休みながら水分を取る。でも大株歩道入口で補給してきた1リットルが
あっという間に底をついた。ココに来て初めてハッキリ自覚した。脱水症状。
ヤバい。水が無い。水分取らないと確実に動けなくなる。でも水が無い。
・・・大株歩道入口まで戻らなきゃだめだ。でもまだ体に力が入らない。
もう少し休むか?イヤ。水分が無い以上回復しない。悪化するだけだ。
立ってみる。足がおぼつかない。急な岩場の下り。行けるか私。行くんだよ!
翁杉にお礼を言って気合で下る。
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2016-09-14 00:28
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